トータルコスト

坪単価に惑わされない

注文住宅にかかるコストのイメージ

標準仕様

大半のハウスメーカーには標準仕様というものがあり、この仕様はグレードが低く設定されて他社よりも安さを強調しています。 家を建てる際に絶対に必要で基本となるものに、ユニットバス、キッチン、洗面台などの水物3点セット、ガス、電気、湯沸し器、配管などの施設物があります。 これは家のサイズが大きくなっても金額がそれほど変わるものではなく、品物のグレードで大きく金額が変わります。 特にキッチンはグレードを上げると、値段が跳ね上がっていきます。 その金額が面積で割った坪単価に含まれてしまっていると、単純にそのまま比較するわけにはいかなくなってしまいます。 坪単価の高い安いで判断することは非常に危険で、あとから後悔をすることになってしまいますので注意しましょう。

水物3点セット

ユニットバス、キッチン、洗面台の水物3点セット、ガス、電気、湯沸し器、配管などの施設物が、ハウスメーカーの標準仕様ではどれほどのグレードなのかを知っておきましょう。 この部分はハウスメーカーが作っているのではなく、他のメーカーから購入することになるので、設定されている価格帯のグレードが重要です。 住宅展示場では立派に見えても、そのグレードは標準ではなくオプションということもよくあるので、営業の方に話をして確認しましょう。 もし標準仕様よりグレードを上げたいのであれば、最初に提示された坪単価よりも必要な金額が上乗せされることになります。 また住宅展示場だけで注文住宅を依頼するハウスメーカーを決めるのではなく、キッチン、洗面台などを扱っているショウルームなどを見て周り、価格帯とグレードのチェックをすると、 実際に設置する商品のイメージを浮かべやすくなるでしょう。

メンテナンス費用

ハウスメーカーからの注文住宅の見積もりには、住宅購入後の維持費は当然含まれていません。 建築後にかかるメンテナンス費用は計算されません。安い設備を選んで耐久性が低いものになってしまう可能性もありますので、建築後30年~50年という長いスパンで考えた時には、 途中で発生する補修費などのメンテナンスで思わぬ出費となります。 初期費用は安くてもトータルでは維持費が多い分、結果的に高い買い物となることもあるのです。 家は消耗品であり耐久部材は柱、基礎程度と考えなくてはいけません。 外壁は陶製サイディングなら10年に1回メンテナンスが必要になりますし、ガスコンロやIHクッキングの寿命は10~15年といわれています。 ローン完済期間までの維持管理費を含めたトータルコストで考えると、初期コストが高いと思われた住宅メーカーでも逆転する可能性もあります。